
日差しが強い季節になると、目のまぶしさを感じることが増えてきませんか。そのまぶしさの原因にはさまざまな病気が潜んでいることも。誰にでもよくあることと見過ごさず、日々の対策やケアなどについて考えてみましょう。
目がまぶしいと感じる状態を羞明(しゅうめい)といいます。これは、日差しや明るいライトなどが目に入った時、強い刺激や痛みを感じる状態をさします。その原因として、次の3つが考えられます。
<その1>目に入った光の量が調整できない
目に入る光の量を調整する瞳孔(どうこう)の働きが鈍っていると、いつまでもまぶしい状態が続きます。
<その2>目に入った光が散乱してしまう
目に入った光が水晶体や網膜に乱反射してしまうと、目の前で光が飛びかうような散乱状態が起きます。ドライアイや網膜の傷などが原因の場合があります。
<その3>網膜や視神経に疾患がみられる
通常の光でも、目の網膜や視神経に異常があると極度なまぶしさを感じます。この場合は、疾患の疑いも考えられます。
頻繁にまぶしさが感じられる場合、次のような疾患の心配があります。似たような症状が出ていないか、チェックしてみましょう。

上記以外にも、気になる症状があった場合は、早めに眼科を受診することが大切です。

日頃から目の健康を守るケアを行うことで、まぶしさが軽減することもあります。まずは、できることから始めませんか。
- 〇目の潤いを保てるよう、加湿器で部屋の湿度を上げる、目薬を使うなどしましょう。
- 〇帽子や日傘で日差しを遮るようにし、目を守ります。
- 〇室内のライト(蛍光灯、LED)が苦手な人は、光度を落とし、間接照明を選びましょう。
- 〇遮光カーテンやブラインドなどを使い、目元に光が当たらないようにします。
- 〇パソコン、スマホの画面の明るさは、できるだけ下げましょう。
- 〇一般的なサングラスよりも遮光機能のついた遮光眼鏡の方がまぶしさを抑えます。
まぶしさぐらいと軽く考えず、日頃から目を大切にしながら過ごしましょう。それでも目に違和感があったときには、すぐに適切な治療を。まぶしい日差しが降り注ぐ季節も、どうぞ快適にお過ごしください。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。